読書アウトプット【心のブレーキの外し方】

「心のブレーキの外し方」この本がROOKIESの課題における最後の本だ。

この本で感じたのは今まで出会ってきた偉人たちの言葉は、潜在意識という世界に置き換えてみると論理的にきちんと説明できるようになるということだ。

以下がそう思った理由だ。

まず、潜在意識は現状維持を好むということだ。筆者はマリッジブルーを例に挙げている。そもそもマリッジブルーとは結婚前や結婚後に気持ちが落ち込んでしまうことだ。では、なぜそれが起きるのかというと、独身という現状を維持しようと潜在意識が作用しているからだという。つまり、潜在意識は急激な変化を拒むのだ。

これを筆者は現状維持メカニズムと呼んでいるが、このメカニズムを前提にすると、やる気があったのにしばらくするとそのやる気がなくなってしまう現象が裏付けられることがわかる。僕自身そんな現象に遭遇したことは何度もあってその度になぜそうなるのか不思議だった。けれど、このメカニズムを理解すると納得できる。

しかし、このメカニズムが作用していることがわかったところで対処法がなければどうしようもない。そこで筆者はある対処法を提案している。

それは一つの能力だけを伸ばそうとするのではなく全体的に能力を底上げすることだ。

例えば仕事ができるようになりたければ、仕事だけでなく家庭も、健康も、人間関係も大切にすることが大切だという。そうすることで潜在意識全体が底上げさせ、仕事の成功につながるというのだ。

これを筆者は潜在意識の全体性と定義しているが、僕はこれを知ってある名言が思い浮かんだ。それはマザーテレサが残した

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから

という言葉だ。これはまさに潜在意識の全体性を表していると感じる。何かを達成するには自分自身にある他の要素を蔑ろにはできないと感じた。だから、今日からいろいろな人にありがとうという気持ちを持ってそれを形にして表したいと思う。

そして、この感謝を形にすることも大切だと筆者は言う。なぜなら、感謝、つまり感情は消えてしまうものであり持続するものではないから。そして、その感情は受動的なものであるため、ずっと受け取る側に立っていても自分に定着しない。そこで、その感情をモノや行動という形で表すことで能動的な体験となり自分自身に定着していき、一つの目標に向かって進んでいけるのだと筆者は述べている。

これも先ほどのマザーテレサの名言と結びついているように感じる。

行動が感情を定着させそれが習慣となっていく。このプロセスはこの先の人生で忘れてはいけないと感じた。なので、とにかくまずは行動して感情を定着させるプロセスを身をもって体感していきたい。そして、それが習慣となった頃には、世の中にいるたくさんの人を幸せにできる力が身についているだろう。

今回、ROOKIESで出会った6冊の本は20代における指針を指し示してくれる本であり、かつこの先5年、10年と人生が進んだタイミグで読み直したいと思うものだった。

20歳という人生の始まりにおいてこのような本に出会えて感謝の気持ちでいっぱいです。今回このNUMBERSを企画していただいた方々本当にありがとうございます。