読書アウトプット【USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?】

 「違うことをやる」か「同じことを違うようにやる」しかない。この言葉が本を通じて一番印象に残っている。この本を読む前から著者である森岡氏は知っていたが、あるテレビ番組では天才マーケターと紹介されていて経営に様々なアイデア例が列挙されていた。なので、ひたすら目新しいアイデアを生み出せるすごい人という印象があった。しかし、本書を読んでみるとそのアイデアを生み出すには、現状を緻密に分析し、課題を突き止め、その課題に対してのか解決策をひたすら粘り強く探していくというプロセスの必要性が現場の臨場感と共に言語化されていた。

 これを、「寝る間も惜しんで考え続けているといつかアイデアの神様は降ってくる」と森岡氏は述べている。余談だが、これは前回読んだ「心のブレーキの外し方」における潜在意識に直結していると感じた。しかし、潜在意識におけるデメリットとして答えがないものでも永遠に探し続けることがあった。つまり、潜在意識が答えを見つけるためのヒント、つまりストックがないと永遠に答えが見つからないということだ。そこで、この潜在意識が答えを見つけるにはその答えの前例やそこに至るまでのフレームワークをインプットしておく必要がある。それを考えると数々のアイデアを生み出す森岡氏の背景に、莫大な量のインプット数とフレームワークの数があることを感じる。

森岡氏が常にこの潜在意識を意識しているかはわからないが、色々なことに興味を持ち、無意識のうちに莫大なストックを持とうとする姿勢にとても感銘を受けた。

 そして、自分の話にはなるが僕はこのストックに関しては同年代に負けない自信がある。元々冒険心が高いこともあるが、毎日色々なことに挑戦している。また、年上、年下に関わらずその人の趣味や流行っていることを聞くようにしている。冒険心が高いことには一つの領域に特化していないというデメリットがある反面、将来自分で経営や企画設計に携わる時、この性格によって生まれたストックの数が必ず強みになると確信している。

 最後に、この本を読んで将来は自分のアイデアで人を幸せにできる仕事に就きたいという思いを再度確認できた。これから夏にかけて就活が本格的に始まるがその軸を忘れずに全力でぶつかって生きたい。